【4】御城碁 無敗の十九連勝(21歳~33歳)
御城碁は、江戸城にて打たれる御前試合で、棋士にとっては極めて名誉な上、家元四家にとってはその覇権を争う上でも重要な対局でした。参加できる棋士は、家元四家の当主と跡目相続人、大名または旗本の中で碁技に特に優れた人などに限られていました。
秀策が初めて御城碁で対局した相手は、天保の四傑のひとりである安井算知七段で、先番の秀策が終始勝リ、十一目勝ちで勝利しました。そしてこれより最後の御城碁となる文久元年(1861)まで、秀策は十九回対局し、無敗の十九連勝という大記録を打ち立てています。